2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

思いついたことを書き連ねてきた「ノート」も、そろそろ残る頁数が少なくなった。まとまりがなく、いくつかの誤りを含んでいるが、原稿にしていく段階でちくちくと修正していこうと思う。この「ノート」は、結局、滝本竜彦に仮託して、怨念や怒りといったも…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

『NHKにようこそ!』の革命爆弾は、俺にとってまったく自明のものだった。説明するまでもなく、説明されるまでもなく、判りあうことができるものだ。だけど、その感覚はやはり狭い空間でしか通用しないものなのだろう。それがどれくらい狭いかというと、G…

今日見た夢をフロイト的に分析してみようとしたものの、「別れた女の人に罵られた」という夢の内容は、「別れた女の人に罵られたかったという無意識を表している」という、それのどこが夢判断だ、そのまんまじゃないかという結果に終わってしまったこの俺は…

匿名の男(仮に彼をAと呼ぶ)と話したこと。『ノルウェイの森』のあれこれに憧れるのはやめとけ、と、俺は言った。そんなことをしたって、二十世紀に囚われつづけるだけだ。

匿名の男(仮に彼をAと呼ぶ)と話したこと。Aは(ある条件が満たされたら)ソープに行くと告げた。どうやら宮台に影響されたらしい。ネタのためなんだったら、おもしろくねえよ、と、俺は言った。オタクが風俗に行くなんて、使い古されすぎたネタだから。…

匿名の男(仮に彼をAと呼ぶ)と話したこと。活字にされたもの、印刷されたものは、ウェッブに置かれた(「置かれた」とは、もちろん、比喩でしかない)テキストよりも価値があると、Aは言った。俺は唇を折りまげ、皮肉な笑みを浮かべたが、Aには届かなか…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

有村(id:y_arim)が言った。『超人計画』で滝本竜彦といっしょにプリクラに写っている女性(三坂知絵子)って桑島法子に似てないか、と言った。俺たちは頭を抱えた。

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

日経新聞のかわりに『週刊アスキー 2003 10-28』を購入し、いつものカフェでむさぼるように読む。大槻ケンヂと滝本竜彦の対談が掲載されている。 大槻 え〜、ファンの子とかがさ、「私とつき合って」って言ってきたりするでしょ?滝本 なくはないんですが、…

懐疑的だった。それはつまり、「これは良い」という言葉さえも戯画化された世界で俺たちが生きざるをえない苦悩なのだ。と、これはもちろん冗談だけど、懐疑的だったのは本当のことだ。「これは良い」とか、「これはかっこいい」とか口に出すとき、その債券…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

『滝本竜彦のぐるぐる人生相談』に、すべてが集約されているのだ。いかにも、いかにも、正しい結論がそこでは導かれた。導かれたが、しかし、愛せよと、言葉さえも、いつか裏切ってしまうことは、とうに明らかだ。だからこそ、「ぐるぐる」なんじゃねえか。…

昨日書いた文章のキーワードの抽出がうまくいっていないことに気づく。なにかが指の隙間をすりぬけていった感覚。規定されたもの。規定したかったもの。 宇川直宏 駕籠真太郎 ヒップホップ ガガガSP だけど、ある、と今でも叫ぶことができるだろうか。距離と…

『悲しみジョニー』 http://columbia.jp/dvd/titles/ddd/ もうとっくに絶賛発売中。欲しい。ていうか、明日、買いにいこう。びゅ〜ん。

しばしば、このような問いのなかに身を置く必要がある。すなわち、良いものが売れるのか、売れたものが良いのか。こんなのどうしたって信仰の話で、なるべく関わらないようにするのが健やかに生きるコツであると判ってはいる。だが、まきこまれてしまったら…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

滝本竜彦は構造的な非モテではない。『超人計画』において、すくなくとも二度、人間彼女ができるチャンスがあったことが示唆されている。

だらだらと書き連ねてきたこの文章には(俺には珍しく)オチが用意されているのである。『悪趣味の探求』というセッションでもっとも気になったこと、それは、実はモデレーターのお姉さんだった。お姉さんが「いちいのひとびとにとって、アートがどうこう」…

こうしてようやく、俺は秘宝館にたどりついた。入口で五百円を払い、せまいテントのなかに入った。なんというか、とてもフツーだった。感動もしなかったし、屹立もしなかった。テントを出て、煙草に火をつけた。そして、「マージナルからインポートしたもの…

これの趣味は良く、あれの趣味は悪いと、峻別する行為に圧倒的なまでの確信を持って行うことができるか、とそれを問いつづけること、それを挑発的にアジりつづけること。「ここ」から始まらなければならなかった。始まらなかった理由は、おそらく、宇川直宏…

さて、昨日の今日である。今日は日曜日である。明日は月曜日なのだが、振替休日なのである。関係なく仕事の予定が入っているのだが。まあ、それはいい。昨日の(つまり、10/11の)セッションの最後に、都築響一は、日南海岸のモアイ像の写真を示しながら、自…

『悪趣味の探求 Bad Design / Bad Taste』 http://www.tokyodesignersblock.com/2003/cgi-bin/party.cgi?lng=j&id=10 http://www.tokyodesignersblock.com/2003/cgi-bin/party.cgi?lng=j&id=11 南青山に秘宝館出現という噂を聞きつけて、へこへこ出かけてい…

野暮は百も承知だ。承知の上で言わせてもらう。なんで、こいつらは、礼子姐のことを指摘しねんだ? かっこわるいから話さないっていうんでもなさそうで、忘れてるってわけでもなさそうで、それはつまり、そういうものなのだ。『矢作俊彦』 http://book.2ch.n…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

『夏葉薫氏の『涼宮ハルヒの憂鬱』書評』 http://www1.cds.ne.jp/~tp/books/readone.cgi?tnum=169 話したこと。超越を疎外するものとしての、恋愛があるとしたら。物語がしばしば、革命を恋愛のなかに回収していこうとするのなら、滝本竜彦が『超人計画』で…

さて、誰の小説でしょう? 『どうしたの?』と、兄は尋ねた。『いつも一人で帰ってるんでしょう?』『駄目だ。この人絶対カノジョなんか作れない』と、妹は思った。そのせいで涙が止んだ。 なあんてね。俺は、この「兄」の息子として生まれたのさ。正しく、…

技術屋になろうなんて考えちゃったのは、たまたまお算数が良くできる仔供だったからだ。学生時代に、それがいちばんてっとりばやく稼げる仕事だったからでしかない。そこのところを、頼む、誤解しないでくれ。だけど、それでも、プライドはあるんだぜ。プロ…

あの眼をしたやつらと、もういちど一緒に走ることができたら、きっと楽しいだろう。だけど、そんなときは過ぎて戻ることはなく、俺は俺でまた別の徒党を組んで、号砲を待つ。なんてね、感傷を持つほど、歳寄りなわけじゃない。だけど、そういうチームで働く…

いつか話したことがあったように思う。新聞なんて読んでいるやつは変態だ。そのことを、最初に認識してほしいと思う。分数知らなくても生きていけるのと同じようなもの、新聞なんか読まなくても生きていける。それはそれとして、アサヒ・コムのツールバーを…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

話したこと。努力すれば彼女ができるなんて判っていた。だけど、努力できないんだ。なんで、努力しないんだ、と問われたって、できないもんはできないんだ。なんで判ってくれないんだ。その叫びを、社会の論理は許容しない。努力しない者が手に入れられない…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

はてなキーワード「滝本竜彦」から気になった日記を id:ueyamakzk:20031002 「フィクション親和性の高さ」(あるいは、「低さ」)という言葉は考えるに値する。 id:HMR:20031005 この文章にたどりつけたというその事実だけで、俺は幸福になれた。そうか、や…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

オーケンについて。今まで一度も、それについて語ろうと思わなかったのは、「オーケンあれば、滝本竜彦いらないじゃん」という結論になるのは恐れていたからだ。個人的には滝本竜彦はもちろん必要なのだが、それは「似たような年齢に似たような時を過ごした…

ソフトウェア開発における技術力ってなんなのか、俺には良く判らない。なんらかのアイディア、あるいは仕様があり、それを具体化するための能力なのだろうと考えている。どれだけの速度で、どれだけの品質で、それをなすことができるかどうかを、技術力と呼…

asin:4091670318 asin:4091670326 俺は買ってない。連載で全部読んだけど。こういうのが好きだなんて言わない。言ったかもしれないし、これから言うかもしれないけど、とりあえず今は言わない。言ってしまったら、たぶん泣くから。って、泣けばいいのに。