2003-01-01から1年間の記事一覧

携帯落とした。ので、俺は近年稀に見る困った大晦日です。が、皆様におかれましてはよいお年を。

乱雑に投げ出された本を見やって、「これと」彼は言った。「それはどう違うの?」俺はしばし懊悩した。「これはマガジンハウスで、それは rockin'on なんだ」彼は「ふぅん」と応えた。どうにも腑に落ちない表情をしていた。

ぼーっと、ずーっと、通りすがるひとびとの眉と靴だけを見ていた。『脱オタクファッションガイド』はちゃんとカウンターになっているんだということが、そうしてようやく判った。それから考えた。ヴィトンのでっかいバッグを彼氏に持たせ、買った同人誌を片…

『relax』と『H』の違いを説明せよ。

『新月ギャルの会』(東V56b)にいるみたい。総帥といっしょにうだうだしてると思う。あと、カリスマはてなダイアラーもいっしょとの噂。『やおい論』らしいよ。違ったかな。

真っ赤な靴を買ったんだけど、まだ革が硬くて痛いの。ひもを白のチェックに変えて、赤のパンツと合わせるとすっごくかわいいんだ。本当は、ピンクの星柄のひもにしたかったんだけど、店員さんに「それはちょっと……かわいすぎますっ」と言われたのでやめてお…

仕事場を掃除する。雑誌をまとめて捨てた。『relax』がそろっていて、ここはなんの仕事をする場所なのか、まったく疑わしかった。今年、ベストセラーになった本もあらかたそろっていた(もちろん『バカの壁』さえも)。最近流行っているマンガは『風の大地』…

高価なシャンパンを開けながら、来年はもっとまともなオツキアイをしなさいと諭される。おまえは本当の本当に、四大の仏文出の女のコを口説きたいのか、と、いやはやまったくごもっとも。しかし、それはそれで人生に必要なことだ。すくなくとも、俺には必要…

雪の夜は、ささやかなラヴストーリーを話そう。クリスマスイヴの夜、B'z のライヴで出逢った少年と少女の物語だ。友達にドタキャンされた少年は、二枚のチケットを握りしめて、とぼとぼ歩いていた。友達がどんな友達だったかは知らないけれど。クリスマスイ…

文体模写は面倒なので、それっぽくするための小手先テクニック。 文章の終わりに「やれやれ」をつける→村上春樹っぽく 文章の終わりに「いやはや」をつける→矢作俊彦っぽく 文章の途中に「しかし」を挿入する→大塚英志っぽく

十代に読んだ本の大部分は、すでに俺の手元にないのだけど、文体が影響を受けたものならまだおぼえている。物語調の文章なら、固茹で系がベースで、あとは翻訳物のいくつかと、詩集と音楽を混ぜ合わせている。いわゆるニッポンの通俗小説の影響は受けてない…

ふと、hip-hop の系譜を調べたりしたのは、あいかわらず lyric に惹かれてしまう俺の文章のルーツに思いをはせたから。初めは本棚にきっちり並べられていた文学全集は、レゴブロックといっしょに仔供部屋にぶちまけられ、かたづけられることがなかった。俺は…

『NANA』を読んでる女のコにふられたことをテキストするのが今年のモードなんだって、哥貴分が教えてくれた。「あはは、莫迦でー」って俺は笑ったけど、その週末、俺は、学生の時分につきあっていた女性とデートをして、『NANA』の話や『ハチクロ』の話をし…

ほとんど眠らずに安酒を呑んで、それというのも、師走が忙しいからで、絶望的な気分で俺たちは相槌マッシィーンと化した。そして、陰鬱とした気分の理由を知った。この世界は確かに間違っているのだ。

俺は C++ が好きで、なかでも template を愛している。だけど、俺のかっちぶーな銀色の PowerBook G4 は、ちょっとだけ非力だ。STL と boost を使うだけで、コンパイルの間に、珈琲をゆっくり楽しめるようになる。これは困る。最近など、珈琲をゆっくり楽し…

俺の問題は、それに対してシニカルに語るにも関わらず、それをなしているという矛盾にある。たとえば、村上春樹であり、『NANA』であり、『RELAX』であり、不思議少女であり、Apple であり、ドライマティーニだ。ドライマティーニのジンの種類を指定する人間…

id:sayuk 氏がリンクしていた『NANA』ゲーム化の記事を読んで、これは PSX のキラーアプリケーションなんじゃないだろうかと考える。都心のデザイナーズマンションに住んでて少女マンガを読んでるような男がさ、これやるためだけに PSX 買って、彼女とプレイ…

「慶応SFCの感度のいい奴はやっぱり『リラックス』とか読んでいる」という発言は、『Invitation No.8』の対談における中森明夫の発言だった。俺たちは、女子高生の身形が東京と異なる場所(これはイナカの婉曲表現だ。SFC(Sは湘南ではない。相模=相撲のSで…

もしもしも、またどこかで出逢うことがあるならば、そのときこそ、『頭脳警察』を聴かせよう。ファーストアルバム全部、九曲めにあらん限りの悪意をこめて。だから、またしても今また、さよならを。昨日に忘れられたさよならを。

『NANA』読んでる男のコをぶんなぐる会を発足したい。なにかを理解した気になってる男のコを粉砕したい。ついでに、岡崎京子とか読んでた男のコも一点突破全面展開してやりたい。関係ないけど、わかつきめぐみが好きで ZABADAK 聴いてるような男のコはノータ…

俺たちは歴史の堆積のうえに生きている。なのに、俺は、そのことにどうにも無知だ。俺は物語のうえに生きていて、歴史のうえに正しく生きていないらしい。そんなことを告げられた。ガラスの向こうをビル風が吹きぬけていった。木枯らしがダーティ松本の描く…

ぼくたちは、あいもかわらず、あいかわらずな話をしていた。哥貴分が言った。「前に、既モテという概念を提唱したんだ」「なにそれ? 現在完了形なの?」「現在だか原罪だか知らないけど、うん、そう、そんな感じ」「ふうん、既モテだったのか。そりゃ、反動…

宣言と定義を分けるのが面倒だからという、ただそれだけの理由でテンプレートを使う人間もいる。俺だ。 #include <iostream> template <typename T> class A { public: typedef T b_type; typedef T* b_pointer; private: b_pointer b_; public: A() : b_(0) {} void set_b(b_point</typename></iostream>…

クラスが相互に依存している場合、インライン関数の宣言と定義を分けなければいけない。たとえば、A::invoke_b() のように。 #include <iostream> class A; class B; class A { B* b_; public: A() : b_(0) {} void set_b(B* b) { b_ = b; } int invoke_a() { return 1</iostream>…

ノートに、三つの単語が書いてあった。 間バリケード期 『ウォーロック』 九〇年安保 たぶん、ぼくが書こうと思ったおはなしのプロットだったのだろう。はて、と、煙草を一本喫い終える前に、『ウォーロック』に仲間探しの欄があったことを思い出した。そう…

世界の中心をぼくたちのもとに取り返せ! google:世界の中心 google:世界の中心で google:世界の中心で愛 google:世界の中心で愛を google:世界の中心で愛を叫

世界の中心でなんとかかんとか、という小説が映画化されるという。ぼくたちの限られた能力で要約すると、あらすじはこんな感じだった。 人間の思考を超えた無限の心的跳躍の彼方。交叉時点で起こった原罪的な暴力が世界へ流出していく。暴力は汚れなき少女を…

サンプルソース。gcc-3.3 on MacOS X で実験 (-O3 -S) すると、 use_static_for() は即値 (5445) を返す。 use_normal_for() は真面目にループを回す。 #include <iostream> #include <boost/call_traits.hpp> #include <Static_For.h>template <typename T> class Sum { public: typedef typename boost::call_traits<T>::v</t></typename></static_for.h></boost/call_traits.hpp></iostream>…

強制的なアンループなんて、手垢のついたネタだし、boost のどこかにありそうなもんだけど、探すより書くほうが早そうだったから。 修正: std::size_t Size の特殊化の際に、マクロ BOOST_PP_INC(n) ではなく n を使っていた。 #ifndef STATIC_FOR_H #define…

スターバックスを追い出された id:poji_s 氏とぼくは、ヴィレッジヴァンガードの共食いパンダの前で煙草を喫った。共食いパンダをプレゼントにするのはどうか、というアイディアが提案された。悪くない、と、ぼくには思えた。もらったほうは困るだろうけれど…