「慶応SFCの感度のいい奴はやっぱり『リラックス』とか読んでいる」という発言は、『Invitation No.8』の対談における中森明夫の発言だった。俺たちは、女子高生の身形が東京と異なる場所(これはイナカの婉曲表現だ。SFC(Sは湘南ではない。相模=相撲のSである)およびその周辺では、地政学的な問題から女子高生の猛獣化が進んでいるらしい)では生きていくことができなかったし、そんな場所で「感度のいい奴」が生まれうるとは思えなかった。

けれども、問題はそんなところにはなかった。問題は、俺たちが「『リラックス』とか」を読んでいたところにあったのだ。いやはや、まったく困ったことに。

(補遺そのいち。この文章は昨日の少女マンガに関する話から続いている。殴られるべき者たちの名をあげていくと、それは俺たち=ぼくたちの定義にすりかわってしまうという不思議に関する話)

(補遺そのに。中森の「『リラックス』」発言は、ウェブでどれくらい取り上げられているのだろうか。Google で検索したところ、以下の二件くらいしか見つからなかった)