2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

自分語りが楽しいことくらいは知っている。だから、ぎりぎりのところ、あれとこれの張力がつりあうところを攻めるつもりで、文章を書いているつもりなんだけど、やっぱりうまくいかない。単純に頭が悪いのか、レトリックの能力が不足しているのか。そも、レ…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

その過剰さについて。そして、少女マンガのなかでなされる、少女マンガ的なものへの自己言及について。少年マンガのなかでも自己言及はなされてきたわけだけど、読者にとってそれほど深刻ではなかったように思う。パワー=権力のインフレーションと、続々と…

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20031004#1065303435 有村(id:y_arim)くん、かわいい。と、これは揶揄ではなく、本心から。俺は歳を取りすぎたのか、「異性との友情」なんてものに悩めなくなってしまった。たまに、同性を抱きしめたいと思って友情なのか恋…

掃除をした。俺はずぼらで、同居人もずぼらなので、ずぼらの二乗である。ほうっておくといつまでもそのままなので、いいしおとばかり、本を捨て、雑誌を捨て、服を捨てた。だいぶん見晴らしがよくなった部屋で土産物の沖漬けを肴に酒を飲む。ちょっとだけ泣…

人間関係についての愚痴を聞いた。恋愛話ではない人間関係の話なんて、ずいぶん、ひさしぶりだった。敵対することを恐れるな、と、俺は告げた。無知と厚顔でもって、やつらが俺たちを抑圧するのなら、話すべき言葉などすでにない。徹底的にやつらの敵にまわ…

雑誌の山を縛り、掃除をした。六月に買った『GQ JAPAN JULY 2003 No.02』を読み返した。特集は、MBA について、と、セックスについて。その頭の悪さに感動して、俺は雑誌を買ったのだった。いやいや、それは本当ではない。男性もまたセックスのときに感じた…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

意外と根深いんだよな、と、俺は臆面もなくつぶやく。田舎と都会の対立。郊外と中心の対立。俺はいつも、境界のすこし内側に住んで、外側に対して罵声を浴びせかけつづけてきた。すくなくとも、それはひとつの誠実だった。滝本竜彦が北海道の田舎町の出身で…

山のうえは雪が降っていて寒かった。霧で一メートルさきも見えなかった。Tシャツとカーディガンでは遭難しかねなかった。ユニクロを着ているやつのことを口悪しく言ってきたが(これからも言っていくが)、やはりユニクロのフリースは暖かかった。東京に帰…

太った。と思う。体重計がないから判らないけれど。痩せよう。太っていると、デブの精神で思考してしまう(と、矢作俊彦が怒っていた)。それはよろしくない。よろしくないどころか、絶対的によくない。

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

人間彼女ができることがなにかの解決につながるかというと、ルサンチマンをほっぽりだすことができたとしても、それはやはりなにかの解決につながってはいると思うのだ。恋愛が充分にコストが安いソリューションであることも判っている。じゃあ、なんでやん…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

むかし書いた文章。 本当のボクのことを話そう。ボクは滝本竜彦をリスペクトする二十代のひきこもり青年だ。十代、最後の季節、ヤラハタを回避するために、ボクは片思いの女のコにコクハクして、玉砕した。メガネでオタクだったから、ボクは玉砕した。玉砕し…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

おとこのこはりゅうにとらわられていたおひめさまをたすけだし、ふたりはすえながくしあわせにくらすのでした。めでたしめでたし。じゃあ、お姫さまを見つけられなかった男のコはどうしているの? そんなのは簡単、今もラダトーム城のまわりをうろうろさまよ…

衝撃を受けたのは、女子高生の脚が太いことだった。しみじみとつぶやいていたら、「いいかげん、田舎に行くたびに女子高生の身形に驚くのはやめたほうが良いのではないか」とさとされた。まことにもっともなお言葉だけれど、聞く耳を持つには日本酒がおいし…

俺が言う「同時代性」っていうのは、「あのころ、リーガルの革靴は、ナイキのエアジョーダンの次くらいにかっこよかったよな」と言って通じるか通じないかみたいなもんだ。ついついこういう遊びをやっちまうのは悪い癖、というか、かっこわるいことでしかな…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

俺が世代論を語るやつらに敵意を抱くのは、煎じつめれば、俺自身が世代論を語りたいからなのだ。俺が昔話を語るやつらに敵意を抱くのは、煎じつめれば、俺自身が昔話を語りからなのだ。だが、煎じつめるわけにはいかないし、認めるわけにもいかない。かつて…

『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

2ちゃんねるの滝本竜彦スレで、発言者たちが「滝本」を名乗るようになったのはなぜだったのか。それは、俺が滝本竜彦にシンパシーを感じる理由と同根なのだろうか。あるいは、膝枕の石井神が滝本竜彦を読んで頭を抱えた理由と同根だったのだろうか。そうだと…