2003-10-10から1日間の記事一覧

さて、誰の小説でしょう? 『どうしたの?』と、兄は尋ねた。『いつも一人で帰ってるんでしょう?』『駄目だ。この人絶対カノジョなんか作れない』と、妹は思った。そのせいで涙が止んだ。 なあんてね。俺は、この「兄」の息子として生まれたのさ。正しく、…

技術屋になろうなんて考えちゃったのは、たまたまお算数が良くできる仔供だったからだ。学生時代に、それがいちばんてっとりばやく稼げる仕事だったからでしかない。そこのところを、頼む、誤解しないでくれ。だけど、それでも、プライドはあるんだぜ。プロ…

あの眼をしたやつらと、もういちど一緒に走ることができたら、きっと楽しいだろう。だけど、そんなときは過ぎて戻ることはなく、俺は俺でまた別の徒党を組んで、号砲を待つ。なんてね、感傷を持つほど、歳寄りなわけじゃない。だけど、そういうチームで働く…