『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

話したこと。

努力すれば彼女ができるなんて判っていた。だけど、努力できないんだ。なんで、努力しないんだ、と問われたって、できないもんはできないんだ。なんで判ってくれないんだ。

その叫びを、社会の論理は許容しない。努力しない者が手に入れられないのは当然の論理だから。だけど、叫びに感応した者たちがいて、彼らは滝本竜彦を愛した。

話したこと。

成長しなかった者の非物語。非ビルドゥングス・ロマンとしての小説(ライトノベルと呼ぶべきかどうかはしらない)。成長しなければならない、と、社会は抑圧する。抑圧に対して内圧を高める行為としてのひきこもり(口からでまかせ)。話はどうどうめぐり。だけど、できないんだ。成長したいのに、成長できないんだ。どうしようもないんだ。

話したこと。

丹念に読み返す。頭を抱える。自分語り。

  • 女のコと良い雰囲気になったのに、綾波のかわいさを力説した。
  • 代アニに行っている隣人はいないけれど、アニ研に友達がいた。
  • ゲームを作ろうとしたことがあった。そもそも、専門がそういうところだった。
  • 文芸サークルに入っていた。小説を書こうとしたことがある。
  • 西村理香はかわいいと思う。
  • 『ザ・殺人術』どころか第三書館の本はほとんど持っていた。
  • 革命爆弾を作ったことがある。