2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧

つきつけられた刃。「だって、きみ、真面目に恋愛してないでしょ?」姐さんが言った。「そんなこたぁないですよ」俺は告げた。彼我の真面目の間には深刻な対立があるに違いなかった。リアルの真正面に立つ人間と、フィクションをプレイする人間の違い。俺だ…

少女マンガの話は himote.org のほうで続きます。ハチクロねた。隅田川くだり。強く吹きつける風。ゆりかもめの泣き声。揺れる観覧車。ガラス玉のような瞳。あぶなっかしい猫。泳ぐのが好きなフェアリーペンギン。

例を挙げよう。class A;A* create_instance();int main(int, char* []) { A* a = create_instance(); delete a; return 0; }このファイルをコンパイルするとなにが起きるだろうか。コンパイラによっては、コンパイルに失敗するだろうし、警告が発せられるか…

boost::checked_detele(r) に関して、質問をいただいたので、Pimpl イディオムを絡めた解説を行おうと思う。ただし、長くなるので、日を分けてお送りしたい。boost のドキュメントに曰く、 The C++ Standard allows, in 5.3.5/5, pointers to incomplete cla…

オーケィ、話そうじゃないか。それがフィクションとしてしか存在しなかったのだとしたら。それがプレイとしてしか存在しなかったのだとしたら、まさしく、いままた、またしても、それについて語ろう。少女マンガと訣別するために。

STL (Standard Template Library) に限った話をしよう。おおまかに三段階の、STL への関わり方があるように見える。 無理解 std::vector を配列の代替に使う。 表層 STL の「使い方」と、Big O notation での効率の理解。std::for_each は使わない。 変態 実…

飛び入りで昼のファウストまつりに行きました。未成年さん、おつかれさまでした。

俺の生存には、チョコレートが不可欠だ。どれくらいかというと、GODIVA に行って自分用のチョコレートを購入するくらい好きだ(シーズンに関わりはない。いや本当に)。もっとも、購入したチョコレートの半分くらいしか、俺の口には届かないんだけど。そんな…

もしかしたら俺は、現代系オタクあるいは現代系サブカルだと思われたりしてるんだろうか、と不安になった。不安はすぐ解消された。「もしかしたら、どころではなく、思ってますから」と返答された。ポーズとして、そういう存在であるふりをしていることはあ…

賞味期限を過ぎた ROYCE の板チョコを取り出して、朝食替わりに齧った。全部食べると、七〇〇キロカロリー近い。茶碗二杯ぶんくらいをぽりぽり食べて、冷蔵庫にしまう。珈琲と良く合った。そして、思い出したこと。変われなさに、唇に張りついたにやにや笑い…

俺は断乎として、しーぷるぷるを遂行する。職場で孤立したとしても(孤立してるんだが)、これだけは譲れない。だけど、これくらいのコードは解してくれたっていいじゃない?#include <deque> #include <iostream> #include <boost/bind.hpp> #include <boost/checked_delete.hpp>class Base { public: virtual ~Base() {</boost/checked_delete.hpp></boost/bind.hpp></iostream></deque>…

美容室で渡された『DIME』を興味なさそうに、ぱらぱらとめくった。花粉症対策の記事は役に立たなかった。いまさら、甜茶を呑む気にはならなかった。さまざまなパソコンと携帯電話が宣伝されていたが、PowerPC が搭載されているコンピュータは一台もなか…

JMPA(社団法人日本雑誌協会)読者構成データ Hot-Dog PRESS POPEYE MEN'S NON-NO relax

サブカルとはなにか。定義しよう。『TWO突風!』が好きなやつはサブカルだ。というわけで、あんたとあんたはサブカルだ。あんたも、俺も。与汰だけどさ、だからって別に嘘ってわけじゃない。差異の闘争なのだと、幾度も繰り返そう。サブカルは、判りあお…

『ファウスト Vol.2』の全体に漂う過剰な視野狭窄感を、それを持ち上げるひとびとは「ドライブ感」と呼んでいるんではなかろうか。速度は増していない。制限された視野が、加速したような気分を生んでいるだけ。視野狭窄は、容易に「ひきこもり」につながっ…

「じゃあ、おまえの文章は、新聞と同じくらいに読むひとに開かれているのか?」と問われて、もちろん、そんなわけはなかった。指向したことすらない。否、おもいっきり逆方向に突っ走っている。伝えるための言葉を伝えるのなんて、本業だけで充分だ。だから…

戦争がしたい。と、それは薄められた言葉だ。ロマンチシズムが薄めた言葉だ。薄められたものは、もちろん戦争の「現実」なんかじゃない(そんなことを言ったらヨヨギ系って罵ってやる)。そもそも、薄められたものがなんだったのかなんてことに少しだって意…

KODANSHA AD STATION がおもしろい。『DisneyFAN』が(公称)十三万部も出てるとか。

『ファウスト Vol.2』といっしょに買ってきた『MEN'S NON-NO Number 214』をめくりながら、珈琲をすすった。「こんなもん、読んで許されるような歳じゃねえよな」俺はつぶやいたが、こんなもんがどちらを指しているかは判らなかった(きっと両方だろう)。ま…

次に男のコの間で流行するのは、差異のゲームを自覚的に闘いぬく物語なんだろう。少女マンガは既に、ゲームを闘う者たちの物語と、ゲームから降りた者たちの物語に分化している(それは、「少女」にはアナウンスメントが与えられたということでもある)。つ…

google:セックスのやりかたで検索するとき、何を期待しているんだろう。童貞的あるいは処女的好奇心か、窃視趣味か。どちらにしたって、俺はセックスのやりかたを知らないし、興味もない。知っていることときたら、寒いところでセックスするとやはり寒いし、…

この国で、どうしてオジサンたちはビジネスに戦争の単語を使いたがるのだろう。軍隊がないはずのこの国には、軍隊上がりの(あるいは、軍隊くずれの)ビジネスパーソンなんていないはずなのに、どうして戦略とか兵站なんていう言葉を使いたがるんだろう。も…

なんとなく、センチメンタル。母さん風。 往路だけを予約したんだ。 待ち合わせは九時なんだ。 きみと初めてキスした場所で待っているんだ。 俺は、ゆでたまごをふたつ持っていくんだ。 きみと最後にキスした場所がどこだったか、もう忘れたんだ。

行進の終わりが近づき、俺はふう、と息を吐いた。珈琲と煙草で重たいマブタをこじあける日々に、八分休符を挿みこむことを望んだ。行進が終われば、転進が待っている。言われるまでもなく、そんなこたァ初手から承知だ。ただ、すこしだけ感じやすくなるだけ…

S.P.I.D.E.R. がなんの略か忘れたわけはないよな? へい、サンタクロース!

文章を書いて、ちゃんとレイアウトして、っていう欲望はある。それじゃあ、InDesign で PDF を作って、ウェッブで配布して、って方向に行くかというと、それはまた違う。Adobe Acrobat のプラグインが立ち上がるまでの、あの数瞬の間に失われていくものを俺…

「口説いてるときにフランコだ、シャーマン戦車だ、コンミューンだ中産階級だなんて言うんじゃないよ。今さらそんな手、本郷通りのカレー屋でだって通じないぞ」 文章は、しかし、一九八二年に書かれたものだ。だとしたら、そのカレー屋は。いやいや、そんな…

机に脚を放りだし、椅子に深く躰を沈めた。珈琲をすすりながら、頁をめくった。液晶の画面が洩らした明かりを頼りに文字を追った。マウスカーソルは、コンピュータが処理中であることを示していた。小説家が、パパの旅路を逆走していくというエッセイだった…

最後の補給が往ってしまった後は、反攻の機をうかがいつつ、遅滞防御に務める俺たちだ。必要なのはポイントを稼ぐこと、稼いだポイントで勝利を手にいれることだ。愚連隊だっていうのは、個々の戦闘だけでなく、戦術や戦略・政治まで面倒みなきゃなんないっ…

行進せよ、と、裡なる声を聞く。もういちど、もういちどを繰り返して歩いていけ。やさぐれボーイズ・アンド・ガールズ、いつもの唄をがなりたて、俺たちはデスをマーチする。おちくぼんだ眼の向こう、変な長さになっちまった髪、それもこれも彼岸まで、たど…