サブカルとはなにか。

定義しよう。『TWO突風!』が好きなやつはサブカルだ。というわけで、あんたとあんたはサブカルだ。あんたも、俺も。与汰だけどさ、だからって別に嘘ってわけじゃない。

差異の闘争なのだと、幾度も繰り返そう。サブカルは、判りあおうとしない。到達する場所はあらかじめ決まっている。「きみはこうで、ぼくはこうだ」──けれども、きみとぼくの優劣は、つまびらかにされない。されてはならない。ただ差異だけが増殖していく。例を挙げよう。この服とその服を、単一の尺度で比較することはできない(けっして、金額なんかで比較してはならない。それは非サブカル的だ。なぜなら、サブカルは貧乏だからだ!)。だからこそ、「白と黒のコントラストはエッジィですが、裾のダメージと素材感はウォームな雰囲気。アートピース的な一枚です」なんて説明が説明として成立する(成立してるかどうか知らないけど)。優劣を明らかにすることを拒んだサブカルは、リアル・ライフに着地していくことができなかった。それじゃあ、オタク・ライフに着地することは?