戦争がしたい。と、それは薄められた言葉だ。ロマンチシズムが薄めた言葉だ。薄められたものは、もちろん戦争の「現実」なんかじゃない(そんなことを言ったらヨヨギ系って罵ってやる)。そもそも、薄められたものがなんだったのかなんてことに少しだって意味はない。核兵器の推定放物線の下で、ロマンチシズムすら既に失われたのだから。

にもかかわらず。

男のコたちは、ロマンチシズムの亡霊から自由になれずにいる。自由になるために、高校生だった俺が選択した方法は、正規戦ではなく非正規戦を闘うことだった。それが正しかったと言うことは、今ではもうできないけれど。