なんとなく、センチメンタル。母さん風。 往路だけを予約したんだ。 待ち合わせは九時なんだ。 きみと初めてキスした場所で待っているんだ。 俺は、ゆでたまごをふたつ持っていくんだ。 きみと最後にキスした場所がどこだったか、もう忘れたんだ。
行進の終わりが近づき、俺はふう、と息を吐いた。珈琲と煙草で重たいマブタをこじあける日々に、八分休符を挿みこむことを望んだ。行進が終われば、転進が待っている。言われるまでもなく、そんなこたァ初手から承知だ。ただ、すこしだけ感じやすくなるだけ…
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