次に男のコの間で流行するのは、差異のゲームを自覚的に闘いぬく物語なんだろう。少女マンガは既に、ゲームを闘う者たちの物語と、ゲームから降りた者たちの物語に分化している(それは、「少女」にはアナウンスメントが与えられたということでもある)。つまり、なにが問題かっていうと、『ファウスト Vol.2』が徹頭徹尾非モテ童貞だという点にあるわけで、このアナウンスメントの無さは感動的だ。これ読んで、かっこいいと思っちゃうやつがいたらどうするんだろう。どうもしねえだろうけど。知ったこっちゃねえし、な。