2004-04-18から1日間の記事一覧

なにもかもが市場にぶちこまれ、差異と価格しか存在しない世界で、けれども怨念はまだある。怨念なんて持ってないふりをする巧妙なやりくちを身につけたとしても、それはまだ確かにある。渋谷のカフェでiPodに入った『イントロダクション〜世界革命戦争宣言…

あるいは、ゲバ文字フォントがどのように作られ、どのように受容されているかについて述べよう。ゲバ文字フォントは共産趣味者によって制作され、配布された。オリジナルの配布ページはUG系(アンダーグラウンドの略だ)に存在していた。ある種の事情により…

九〇年代をサバイヴするために、そうなることが必要だったというのなら、それは本当の意味で資本主義に万歳を叫ぶことと同義だった。毛ほどの猶予もなし、本当の本当に市場のみを信仰する覚悟を持つことだった。復刻された『頭脳警察』をボックスで購入し、i…

どれもこれもがサブカルになったのは、どうしたって大塚英志のせいだ。『摩陀羅天使篇』がどういう物語だったか忘れたとは言わせない。高校教師として登場する兵頭沙門は、偽史と過激派教本で子供たちを爆弾闘争に駆りたてていった(こんな話をジュヴナイル…

育ちが悪かった。港町の古本屋に入り浸っていたり、ストリップ小屋が立ち並ぶ通りを抜けて図書館に通っていた。古本屋には時計に関する同人誌が置いてあったし、図書館には作品社版の『パルチザン伝説』があった(白状すると、俺は二三七ページ全部コピーし…

いつから俺はサブカルになった? 知らねえよ、たぶん、九〇年代をサバイヴするためにサブカルのふりをする必要があったんだろう。じゃあ、その前は? もちろん、アングラだったに決まっている。って、まさか? 本当に?