九〇年代をサバイヴするために、そうなることが必要だったというのなら、それは本当の意味で資本主義に万歳を叫ぶことと同義だった。毛ほどの猶予もなし、本当の本当に市場のみを信仰する覚悟を持つことだった。復刻された『頭脳警察』をボックスで購入し、iPodにつっこんで聴きながら代官山を歩く俺は、もはやその覚悟を決めた。いまや、『世界革命戦争宣言』ですらサブカルだ。どうもこうもない。資本主義とはそういうシステムだ。