珈琲が切れたら、紅茶を飲むことにしている。珈琲欠乏症にかかった躰が悲鳴をあげるようになってようやく、珈琲を購入するためにでかける。ときどきそういうことをしないと、自分がなにに依存して生きているかが判らなくなる。だからぼくは、紅茶とブランデーケーキを早すぎる朝食とした。窓のそとに、雨がぱらついていた。神田川も流量を増やすのだろうかと、ぼくはぼんやり考えた。