これは闘争なんだって、繰り返してなきゃ夜のなか、俺はいつだって忘れてしまいかねない。繰り返された乾杯のなか、だけど、気を抜いちゃダメだ。気を抜きゃすぐさま、誠実な人間になりたくなってしまう。信じないでくれ、と、頭を下げてしまいそうだ。打ち合わせたグラスを唇に引きよせる掌が震えるのを抑え、咽喉からエクスキューズが漏れないように歯をくいしばる。

くそったれ。