やっとこさ、化粧をしない男のコのコスメ意識。一般化して話をするのは難しそうだから、ぼく語り。

http://d.hatena.ne.jp/sayuk/20031109#p3

東京に出てきたばかりのぼくが、化粧について知っていたのはただひとつのことで、それは上手下手があるということだった。ある日、美人のお姐さんが言った。「そうねえ、ここに来るときは、あんまりきっちりばっちり化粧してくるわけじゃないかな」「○○さん、化粧上手ですよね」ぼくは別の方向のなにかを見つめながら言った。「歳を取ればうまくなるよ。だって、ほら、あのコたちに較べたら、何年も長くやってるわけだし。お肌もまがりかどだし」お姐さんはぼくの視線をたどって言った。「いいじゃないですか。化粧が上手なの、かっこいいじゃないですか」「そういうこと言うやつに限って、」お姐さんはじろりとぼくを見て、ぬふぬふ笑った。だけど、本心だったんだぜ。今でも、化粧が上手なのは無条件でかっこいいと思ってる。本当。

話を戻すと、ドーラン塗ったりして遊んでたから、初歩レベルのことは判るかも。あとは、化粧してるのを隣からしげしげと眺めて怒られたり、これなにこれなに?って訊いて怒られたりとか。怒られてばっかり。くすん。でも、たいへんなことになってるらしいネイルとかのことは知らない。ブランドもぜんぜん知らない。かぎかっこつきの誰かが使ってたのをおぼろげに憶えてるくらい。