• 過剰さ。
  • 屈託。
  • それを持たずに産まれた者たちは幸いだった。
  • それを持たずに生きられた者たちは幸いだった。
  • 思い出せ。
  • 滝本竜彦に投げかけられた言葉を。
  • 滝本竜彦に突きつけられた言葉を。
  • 過剰さなんて意味ねえよ、と莫迦が言ったんじゃなかったか。
  • 屈託じゃモテねえよ、と阿呆が言ったんじゃなかったか。
  • 過剰さから逃れられたなら。
  • 屈託から自由だったならば。
  • それを望まなかったとでも思うのか。
  • 強く強くそれを望んださ。
  • かなわなかったけれど。
  • 誰にも「ボクたち」が間違っているなんて断ずることはできないんだぜ。
  • 間違っているのは世界だ。
  • その叫びは、すべての「ボクたち」に許されている。

だから、世界のかたすみから愛を。過剰な「ボクたち」へ。屈託を抱えこんだ「ボクたち」に。