「泣きたくなるような恋がしたい」とコンビニで叫ぶのは、だけど、かっこいいかもしれないね。例によって、俺たちは「あんたたちはピュアじゃない」と責められていて、まあ、かくあるように望んだのだから、それは当然のことなのだけれど、「そんなことないっすよ。ピュアっすよ。俺流ピュアが秋の最新っすよ」「いや、俺流って時点ですでにピュアじゃないから」とか、ぐだぐだ話していた。

つまり、『FRaU』の話だ。ふと気になって検索する

と、最新号について言及しているのは、

くらいしか見つからなかった。

話を戻そう。俺たちは適応戦略をとってきただけなのだ。チャレンジされたから、抑圧されたから、それと殴り合った。ピュアであるよりも、ピュアであるふりをするほうが利得が大きかったのでそうした。話はそれで終わりだ。それを責めるというのなら、いつもの半笑いを浮かべて言うさ。
「いや、ほんと、顔じゃないって、ハートだよ、ハート」
「この嘘吐き。心は顔に表れるとか言うんでしょ」
「顔より、肌っすよ。色白最高」
「話まぜっかえすなってば」
「ほんとほんと、人間、やっぱ中身だって、うん」
「色白に網タイツとかもいいなあ」
「きみ、ちょっと、黙ってなさい」