たとえばね、思い出したりすることがあるんだ。ドラムをやるために学校をやめたやつとか、芝居にはまって学校をやめたやつのこととかをさ。あいつら、今、なにやってんのかって時々考えたりする。ひるがえって、自分はどうだ。どうやって金を稼いでんのか判んねえ、ポストモダニストみたいな生活をだらだら続けている。あいつらの過剰さを、俺は愛していた。あいつらの誤謬を、俺は憎んでいた。だけど、あいつらがどこかでなんとかやっていけていればいいと思う。これは本当だ。

過剰さ、それがテーマだ。