2005-11-05から1日間の記事一覧

[文学フリマとあんまり関係なくなってきた] 通過者たちの文体 (3)

ぶらり、本屋に入った。 再版された『真夜中へもう一歩』が『マイク・ハマーへ伝言』と並び、平積みになっていた。 昨秋、薄暗い地下の喫茶店で「このミステリーがすごい!」の対象作品リストを盗み見て、ようやく、ぼくは矢作俊彦がミステリを書いていたこ…

[文学フリマとあんまり関係なくなってきた] 通過者たちの文体 (4)

下北沢の居心地の良いカフェで、居心地の悪い椅子に座り、昼間からカールスバーグをあおる。 見回すと、客のほとんどが女性だ。 カフェどころではない。バァに入ったって、この街じゃ似たようなものだ。「あたし、酔っちゃったァ」と嬌声が響いて、どうして…