言葉の無限後退は、言葉が示すものの比較可能性(あるいは交換可能性)と不可分ではないと、ぼくは思う。それは、ぼくが貨幣や身体性にこだわりつづけている理由でもある。結局、ぼくたちが生きている世界では、AとBのどちらが好きかを絶えず選択しつづけ…
ステージでモーニング娘。を唄っている集団がいて、シミュラークルであることを目指した彼女たちに対して、団扇を振っているオタクがいて、ぼくは深く溜息をついた。息は白く初冬の空気に溶けて、ぼくは、街をほっつきまわるには薄着すぎる自分に気づいた。…
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