ナンバーワン☆オシャレ映画『グッバイ・レーニン』を見終わって、映画館の入り口の掲示板で脚を止めた。そこには、映画の紹介記事の切り抜きがべたべたと貼られていた。『旗』の切り抜きが一際眼をひいた。その記事はなんにもさよならしていなかった。もちろん、彼らに期待したことなんて一度もない。いやいやそもそも俺たちは、レーニンに「こんにちは」したことすらないのだ。そしていつだって、重要なのは警官にさよならを言う方法だった。そうだろう?