ポップキッズを目指せ!!

七〇年代に生き疲れるたびに、俺はありえなかったかもしれないポップキッズの物語を読みかえし、とこしえに始まることのない世紀末の狂躁を思い、気づかなかったふりをして通りすぎたポップな時代(エイジと読んでくれ)のことを思った。俺たちの誰も彼もが、どうしようもないくらいにポップだった時代のことを。二千パーセクの彼方、白鳥座ブラックホール、事象の地平の向こう側、すべての価値の基準が「かわいい」に集約されていった時代のことを。

そんなあれやこれやを、いままた、またしても、繰り返せるだろうか?