夏祭り、夜店ですくいあげた水風船。中指と掌でドリブル。バッシャバッシャバッシャ。空を舞い、アスファルトに叩きつけられて、飛びちる水。

上半身を起こし、枕元の時計を眺めながら、思い浮かぶイメージはそんな感じ。夢ではなく、唐突にわきあがった思い。俺の内圧はまだ、うまく高まっていっていないらしい。そんなことがようやく判る。