近況

  • 風邪は治りました。
  • 文章を書く脳にもいろいろあるわけで。
  • 気が遠くなるくらい昔、ぼくがものした仕事の文章を評して誰かが言った言葉。
  • 「うーん、ゲンガク的というかブンガク的というか、アカデミックじゃないよね」
  • レトリックを窓から投げ捨てて書いたはずだったのに。いやはや。
  • 自戒をこめて。もういちど、──いやはや。
  • レトリックが過剰な文章と、ロジカルが過剰な文章。
  • ぼくは後者をして金を稼いでいるはずなのですが、本当は前者を書いているほうが楽しいです。
  • でも、両方を同時並行で書こうとすると、脳の回線が短絡して風邪をひくらしい。いやはや。
  • 書かれるはずだったレトリック(のメモ)。
  • モータリゼーションが進んだニッポンのどこかの地方。
  • スウェットショップから脱走してきた少女。
    • スウェットショップというのは、衣料品の生産工場。劣悪な環境でお針子たちが働かされている。女工哀史現代版。
    • 彼女が働いていたスウェットショップは、「ディスタンクシオン」というブランドの洋服を生産していた。
    • しかし、──彼女が着ている服はジャスコで買ったジャージだ。
  • パラトルーパーに乗った少年。
    • パラトルーパーというのは、アメリカの軍用自転車。しかしもちろん、すべての機能性はネグレクトされ、差異としてのミリタリだけが存在を許される。
    • 少年はパラトルーパーで24時間営業のジャスコに乗りつける。
  • ショッピングモールに入っているスターバックスで、ふたりは出逢う。
  • しかし、そこに、「ディスタンクシオン」のスーツに身を包んだエージェントが!