メモ。『グッバイ・レーニン恵比寿ガーデンシネマ三月十九日までは

ベルリンの壁崩壊直後の東ドイツ。コカコーラの垂れ幕がかかり、国営の食品店が大手スーパーに変わる中、病に臥した社会主義者の母のために旧体制が続いているフリをするが…。歴史的事象を背景にしつつもシリアスになり過ぎず、あくまて演出は明るくコミカル。ニセのニュース番組を作るまでに芝居をエスカレートさせるが、次第に変化を隠しきれなくなる青年の姿がせつなくも可笑しくって、心に染みる。喜劇と悲劇は、表裏一体なのだ。(『Girlie Volume 01』)