四十六歳のセクレタリに結婚してくださいと頼みこんだのは、二十七歳の坊やだったそうです。十九歳差のカップルはそうしてメオトになり(メオトをひっくりかえすとオトメになることは言うまでもないですよね?)、まわりの三十路お姐たまたちを羨ましがらせました。ぼくたちはといえば、さして羨ましがったりしませんでした。なんとなればすなわち、ぼくたちはまだまだニッポン古来の価値観(若さだけがゼンであるってやつ)に縛られていたり、少女マンガ脳に呪縛されたままだからです。