覚悟を強いるのは、覚悟を強いられたから。それが最初で最後の約束。だけど、守られたことのない約束。だって、守らないほうが得なんだって、数学が教えているんだもん。だから、「あたしの気持ち」とか、そういうウヤムヤで言い訳したところで、俺はふんふんと相槌をうちつづけるだけだ。そんなひよわな言葉で、どこかにたどりつけるわけもない。

それがリアルだろうがフィクションだろうが、異性との関係と(つまり恋愛と)、「世界の謎」とか「永遠」とをゴタマゼにするなんて話、俺はどうでもいい。俺は、これとこれに似たものの差異のなかであえぎながら生きると決めた。「ずっといっしょにいようね」とささやかれて、涙を流しながら「永遠なんて信じない」と告げた俺が、永遠を求めるわけがない。

進歩がないなあ、俺。

ああ、つまり、エロゲーに文学性とか言ってるやつキショい。って話。あと、ライトノベルに文学性とか言ってるやつもキショい。あんなのは消費するだけのもんでしょ。なに、過剰に思い入れしちゃってんの、莫迦じゃん。みたいな。