『滝本竜彦が漂着する場所』ノート

滝本竜彦が童貞ではないこと、彼女がいるかもしれないことは、結局、論じるに値しないことだ。それを論じようとする者がいるとしたら、俺は全力でそいつの敵に回る。

詭弁をひとつ述べておこう。オタクたちは美少女マンガやもろもろのメディア規制にどのような反論をした? いや、そもそもあの八九年になんと反論した? これはフィクションだから、リアルの少女を傷つけないから、と反論しなかったか。フィクションとリアルを弁別できてるから、ボクたちは安全だと反論しなかったか。

繰り返そう。滝本竜彦が現実にどういう人間なのかなんて、問うてもしようのないことだ。ここに滝本竜彦の書いたものがある。それだけで充分だ。

けれども、俺は滝本竜彦がフィクションであればいいと望んでしまうのだけれど。